くまとことりは、なかよしでした。ある朝、そのことりが死んでしまいます。くまは深い悲しみのなかで、部屋に閉じこもってしまいます。
この絵本の見どころ
悲しみを急がせない。 大切な存在をなくしたあとの、動けない時間がていねいに描かれています。悲しみをすぐに乗りこえるお話ではありません。
酒井駒子の絵。 閉じこもるくまの姿を、絵が静かに見つめています。読み手は声を張らず、ゆっくりページをめくりたくなります。
音楽。 お話の途中で、バイオリンを持ったやまねこが登場します。そこから先は、ぜひ本で読んでみてください。
こんなときに
- 大切な人やペットをなくしたあと、本人が読みたいと思えたときに
- 大人が自分のために、ひとりで読みたいときに
- 子どもから死について聞かれて、いっしょに考えたいときに
いま悲しみのただなかにいる人には、つらく感じられることもあります。読む時期は、無理に決めなくてかまいません。
作者について
文は湯本香樹実、絵は酒井駒子。2008年に河出書房新社から出版され、第40回講談社出版文化賞絵本賞を受賞しました。湯本香樹実には小説『夏の庭』、酒井駒子には絵本『よるくま』などの作品があります。