オオカミのぬいぐるみを着て、いたずらをしまくった少年マックス。おかあさんに「このかいじゅう!」と言われ、夕ごはんぬきで部屋に閉じこめられます。ところがその夜、部屋に木が生えはじめて……。
この絵本の見どころ
絵が、だんだん大きくなる。 はじめのページの絵は小さく、まわりは白い余白。マックスの空想がふくらむにつれて絵はページいっぱいに広がり、かいじゅうたちの島では文字のない見開きが3つ続きます。物語の「気持ちの大きさ」が、そのまま絵の大きさになっています。
かいじゅうたちが、こわくてかわいい。 牙もツメもあるのに、目がどこかとぼけている。センダックは子どものころに親戚のおじさんたちを見て、このかいじゅうたちを思いついたと語っています。こわがりの子でも、2回目からは平気になることが多い絵本です。
怒ってもいい、帰ってもいい。 マックスは怒ったまま冒険に出て、暴れて、王さまになって、そしてさびしくなって帰ってきます。子どもの気持ちをしからずに、最後まで見守る絵本です。ラストの1行は、ここには書きません。
こんなときに
- 大泣きしたあと、落ち着いてから読む夜に
- 「こわいもの」に興味が出てきた4〜5歳に
- 部屋で空想遊びをよくする子に
作者について
モーリス・センダック(1928–2012)はアメリカの絵本作家。この絵本は1963年にアメリカで出版され、翌年コールデコット賞を受賞しました。日本では1975年に冨山房から、じんぐうてるおの訳で出ています。作者のページはモーリス・センダックへ。