ぼくがまだ小さかったころ、おじいちゃんとよく散歩をしました。道ばたの草や虫、行きかう人。外には、おもしろいものがたくさんありました。でも、歩く範囲が広がるにつれて、こわいものや困ったことにも出会うようになります。
この絵本の見どころ
散歩という小さな舞台。 大きな事件は起こりません。家のまわりを歩く時間のなかに、子どもが世界を知っていく道のりが描かれています。
くり返されることば。 不安になったぼくに、おじいちゃんは同じことばをかけます。題名にもなっていることばが、ページをめくるたびに少しずつ重みを増していきます。
ゆるやかな線の絵。 力の抜けた線と、あたたかい色。読む人の声も、自然とゆっくりになります。
こんなときに
- おじいちゃん・おばあちゃんに、孫といっしょに読んでもらいたいときに
- 新しい場所に行く前など、子どもが心配ごとをかかえているときに
- 大人が、自分がかけてもらったことばを思い出したいときに
おじいちゃんとぼくの時間は、お話のなかで少しずつ変わっていきます。その先は、ぜひ本で読んでみてください。
作者について
文と絵はいとうひろし。1995年に講談社から出版され、講談社出版文化賞絵本賞を受賞しました。講談社の書誌ページには、日本図書館協会選定図書であることも記されています。