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手づくり絵本の製本 ── 家でできる3つの方法

2026.10.06作り方絵本の基礎知識

お話ができて、ダミー本でめくりを確かめて、本番の絵も描けた。残っているのは、綴じて一冊にする作業です。

絵本の作り方 はじめの一歩で「別の記事で扱います」とした、家でできる製本の方法をここでまとめます。紙と、のりかホチキスがあれば始められます。

先に決めること ── 製本は絵を描く前に選ぶ

製本は最後の作業ですが、方法を決めるのは絵を描く前です。綴じ方によって、1枚の紙のどこにどのページを描くかが変わるからです。

本番の紙に向かう前に、ダミー本を本番と同じ綴じ方で作っておくと、描く場所をまちがえません。3つの方法のちがいを先に並べておきます。

方法使うもの向いている絵本気をつけること
中とじホチキスまたは針と糸ページ数が多めのお話ページの並びが紙の上でばらばらになる
じゃばらのり絵がつながる短いお話長い紙が必要。折り目をそろえる
貼り合わせのり見開きの絵を大きく見せたい本のりのつけすぎで紙が波うつ

方法1 ── 中とじ(紙を重ねて真ん中で留める)

紙を何枚か重ねて半分に折り、折り目を留める方法です。薄い雑誌やパンフレットと同じ形です。

  1. 紙を重ねてそろえ、まとめて半分に折る
  2. 折り目の上をホチキスで2か所留める。ふつうのホチキスが届かなければ、針と糸で縫う
  3. 紙の枚数が多いと開く側の端がずれるので、気になるときは定規を当ててカッターで切りそろえる

紙1枚で4ページになるので、ページ数は4の倍数になります。絵本はなぜ32ページ?で書いた、折って作る本のしくみと同じです。

気をつけたいのは、1枚の紙の左右に、はなれたページが並ぶことです。8ページの本なら、いちばん外側の紙の表には8ページと1ページが、裏には2ページと7ページが来ます。先に白い紙で綴じた見本を作り、ページ番号を書いてからばらすと、どこに何を描けばいいかが分かります。

方法2 ── じゃばら(長い紙を折りたたむ)

横に長い紙を、山折りと谷折りを交互にくり返してたたむ方法です。綴じる作業がいらないので、3つの中でいちばん手軽です。

  1. 長い紙を用意する。足りなければ、端にのりしろをとって紙をつなぐ
  2. 端をきちんとそろえながら、同じ幅で折りたたむ
  3. 両端に、ひとまわり大きい厚紙を貼って表紙にする

じゃばらの本は、1ページずつめくって読むことも、全部を広げて1枚の長い絵として見ることもできます。道がずっと続いていく話、行列がだんだん長くなる話、朝から夜へ時間が流れていく話など、絵が横につながるお話に向いています。

方法3 ── 貼り合わせ(見開きごとに描いて裏を貼る)

見開き1場面を1枚の紙に描き、あとから貼り合わせて本にする方法です。

  1. 紙の片面に、見開き1場面の絵を描く
  2. 絵を内側にして、半分に折る
  3. 場面の順に重ね、となり合う紙の裏どうしを貼り合わせる
  4. 背にぐるりと表紙の紙を巻いて貼る

この方法のよいところは3つあります。見開きの絵が真ん中で切れないこと。ページが紙2枚分の厚さになって、小さな子がめくりやすいこと。そして、1場面ずつ別の紙なので、失敗した場面だけ描き直せることです。ページの並びを考えなくていいのも楽な点です。

貼り絵やコラージュのように紙が厚くなる描き方とも相性がいい方法です。せなけいこのようなちぎり絵に挑戦するなら、この綴じ方が扱いやすいでしょう。

のりは、水分の少ないスティックのりや両面テープを使うと、紙が波うちにくくなります。貼ったあとは、重い本をのせてしばらく置いておきます。

しかけを入れるなら

はらぺこあおむしのように穴をあけたい、ページの幅を変えたいというときは、綴じる前に加工をすませます。貼り合わせなら、穴をあけた紙どうしの位置を合わせながら貼れるので、ずれを直しやすくなります。市販の絵本の作りを見たいときは、しかけ絵本の一覧の本を、綴じ目に注目してめくってみてください。

まとめ

家でできる製本は、紙を重ねて留める「中とじ」、長い紙をたたむ「じゃばら」、見開きごとに貼る「貼り合わせ」の3つです。はじめての一冊なら、ページの並びを考えなくてよく、描き直しもしやすい「貼り合わせ」から試すのがおすすめです。 綴じ方は絵を描く前に決めて、同じ方法のダミー本で確かめておきましょう。厚い紙でできた赤ちゃん向けの絵本を見たいときは、0歳から読める絵本も参考になります。

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