読みもの

おじいちゃん・おばあちゃんと読む絵本

2026.11.06おすすめ選びかたかぞく

お正月やお盆、久しぶりに会ったおじいちゃん・おばあちゃんのひざで絵本を読んでもらう。孫にとっても祖父母にとっても、少し特別な時間です。親と読むときとは、声の調子も、ページをめくる速さもちがいます。

ここでは、祖父母と孫がいっしょに開きやすい絵本を、5つの軸に分けて並べました。順位ではありません。祖父母に贈る本、祖父母の家に置いておく本を選ぶときにも使えます。

軸1:おじいちゃん・おばあちゃんに会いに行く

こんとあきは、きつねのぬいぐるみのこんと女の子のあきが、汽車に乗っておばあちゃんの家へ向かうお話です。ほころびたこんの腕を、おばあちゃんに直してもらうための旅です。途中でいろいろなことが起こるので、4歳ごろからなら長さも気になりません。

祖父母の家に向かう前に家で読んでおくと、「おばあちゃんちに行くね」という話にもつながります。作者は林明子です。

軸2:いっしょに歩く、いっしょにすごす

だいじょうぶ だいじょうぶは、ぼくとおじいちゃんの散歩を描いた絵本です。道ばたで出会うものに目を向けながら、ぼくはこわいことや心配なことにも出会っていきます。そのたびにおじいちゃんがかけることばが、題名になっています。

祖父母が読み手になると、おじいちゃんのことばを「自分のことば」として読めます。読み終えたら、近所をいっしょに散歩してみるのもよいでしょう。

軸3:元気なおばあちゃんに笑う

物語のなかのおばあちゃんは、いつも静かにお茶を飲んでいるわけではありません。

あめふりのばばばあちゃんは、何日もふりつづく雨にすっかりおかんむり。空の上のかみなりさんに文句を言い、とんでもないことを思いつきます。にぎやかな場面が続くので、祖父母が少し大きめの声で読んでも楽しめます。

軸4:祖父母が子どものころ、親になったころからある本

孫と読む本は、新しい本でなくてもかまいません。この街で紹介している絵本には、日本語版が長く読みつがれているものがたくさんあります。

いないいないばあとぐりとぐらは、どちらも日本語版の刊行が1967年です。三びきのやぎのがらがらどんの日本語版は1965年。祖父母が自分の子どもに読んだ本を、こんどは孫と読む、ということもあります。「この本、お父さんも好きだったよ」というひとことが、本の外のお話になります。

軸5:おわかれのとき

祖父母との時間には、いつかおわかれもあります。死を描いた絵本は、軽い気持ちで手わたすものではありません。読むかどうか、いつ読むかは、子どもの様子を見て決めてください。

おじいちゃんがおばけになったわけは、亡くなったおじいちゃんが、おばけになって孫のエリックのもとに戻ってくるデンマークの絵本です。ふたりの会話には笑える場面もありますが、死とおわかれを正面から扱っています。まず大人が読んでから考えると安心です。大切な存在をなくしたあとの絵本は、さびしい気持ちに寄りそう絵本でも紹介しています。

選ぶときの目安

軸絵本年齢の目安
会いに行くこんとあき4歳ごろ〜
いっしょに歩くだいじょうぶ だいじょうぶ4歳ごろ〜
元気なおばあちゃんあめふり3歳ごろ〜
長く読みつがれている本いないいないばあ/ぐりとぐら/三びきのやぎのがらがらどん0歳ごろ〜/3歳ごろ〜/3歳ごろ〜
おわかれのときおじいちゃんがおばけになったわけ5歳ごろ〜

祖父母に読んでもらうときは、上手に読もうとしなくてかまいません。方言まじりでも、ゆっくりでも、その人の声で読むことに意味があります。読み方に迷ったら読み聞かせのコツも参考にしてください。

まとめ

祖父母と読む絵本は、「会いに行く」「いっしょにすごす」「長く読みつがれた本を手わたす」など、ふたりの時間に合わせて選ぶと、本の外にも会話が広がります。 家族を描いた絵本は「かぞく」の一覧でも探せます。

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