読みもの

笑える絵本 ── 子どもが声を出して笑うとき

2026.10.12おすすめ選びかた読み聞かせ

読み聞かせの途中で、子どもがふいに声を出して笑う。その声を聞くと、読んでいるほうもうれしくなります。

ただ、子どもが笑うところは年齢によってちがいます。赤ちゃんはページをめくる瞬間に笑い、少し大きくなると、登場人物のずるさや、ばかばかしい想像に笑うようになります。ここでは笑いの種類を4つの軸に分けて、この街で紹介している絵本を並べました。順位ではありません。

めくる瞬間に笑う

いちばん小さな子の笑いは、ページをめくる動きと結びついています。

いないいないばあは、「いない いない」で顔をかくした動物たちが、ページをめくると「ばあ」と顔を見せる絵本です。めくる動作がそのまま「ばあ」になるので、赤ちゃんは何度でも同じところで笑います。動物たちがまっすぐこちらを見ているのも、目が合う楽しさにつながっています。

だるまさんがは、「だ・る・ま・さ・ん・が」と左右にゆれたあと、ページをめくると思いがけない動きが出てくる絵本です。「ころんだ」ではないところが笑いどころです。読み手も体をゆらしながら読むと、赤ちゃんもまねをします。めくる前に一拍おく読み方は、読み聞かせのコツでも紹介しています。

見つけて笑う

きんぎょがにげたは、金魚鉢からにげたきんぎょが、部屋のあちこちにまぎれこむさがし絵本です。カーテンの模様や花のなかに、うまくかくれています。見つけた子は「ここ!」と指をさして笑います。見つけられた満足が、そのまま笑いになる絵本です。作者の五味太郎は、「さがす」「あてる」といった遊びを絵本にするのが得意な作家です。

ちゃっかりした登場人物に笑う

3歳ごろになると、登場人物のしぐさや性格で笑うようになります。

どろんこハリーは、おふろがきらいな犬のハリーが、ブラシをかくして家出するお話です。遊ぶたびに汚れて、白い犬が黒い犬のようになってしまいます。家に帰っても家族に気づいてもらえない場面では、子どもは笑いながらも真剣になります。

11ぴきのねこのねこたちは、欲ばりで、約束をやぶります。それでもにくめないのは、作者の馬場のぼるが、ねこたちをしからずに描いているからかもしれません。最後のページには大きな笑いが待っていますが、ここには書かないでおきます。

考えて笑う

りんごかもしれないは、テーブルの上のりんごを見た男の子が、「りんごじゃないのかもしれない」と考えはじめる絵本です。想像がどんどんふくらんで、そのばかばかしさに笑ってしまいます。ことばで考えることが楽しくなってきた4歳ごろからの子に向いていて、大人が読んでも笑えます。

年齢と笑いの種類で選ぶ

絵本年齢の目安笑いの種類読みどころ
いないいないばあ0歳ごろ〜めくる目が合う「ばあ」
だるまさんが0歳ごろ〜めくる体ごとゆれる
きんぎょがにげた1歳ごろ〜見つける指さしで「ここ!」
どろんこハリー3歳ごろ〜登場人物色が逆になるハリー
11ぴきのねこ3歳ごろ〜登場人物にくめないねこたち
りんごかもしれない4歳ごろ〜考える広がりつづける想像

笑える絵本は、気持ちを起こしてしまうこともあります。寝る前よりも、昼間や夕方に読むほうが合う場合があります。夜に読む絵本は寝る前に読みたい絵本でまとめています。

まとめ

笑える絵本は「どこで笑うか」で選ぶと、子どもの年齢に合った1冊に出会いやすくなります。 赤ちゃんにはめくる笑い、大きくなったら登場人物や想像の笑いへ。この街の「わらえる」の絵本の一覧や、0歳から読める絵本もあわせて見てみてください。

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