図書館の絵本コーナーには、本屋さんよりずっと多くの絵本が並んでいます。うれしい反面、棚の前に立つと、どこから手に取ればいいのか迷ってしまうこともあります。
借りて読んで、合わなければ返せばいい。それが図書館のいいところです。ここでは、その気軽さを生かしながら、次の一冊を見つけやすくするコツを並べます。
出版年の古い本を気にしすぎない
奥付を見て「ずいぶん古い本だな」と棚に戻したくなることがあります。でも、絵本は長く読みつがれるものが多い本です。
この街で紹介している絵本でも、ぐりとぐらといないいないばあは日本語版が1967年、もりのなかは原書が1944年、日本語版が1963年の刊行です。どれも、出てから長い年月がたった絵本です。
古い本の表紙が少しすり切れていたら、それはたくさんの子の手に渡ってきた跡です。新しい本と古い本を1冊ずつ借りるくらいの気持ちで、年代を気にせず手に取ってみてください。
背表紙より、表紙の見える棚から
絵本は薄い本が多く、背表紙の文字が小さかったり、題名が入りきっていなかったりします。背表紙だけが並んだ棚から探すのは、大人でも大変です。
まずは、表紙を見せて立てかけてある棚や、季節や行事に合わせた展示のコーナーを見てみましょう。図書館によっては、返されたばかりの本を置く棚もあります。表紙が見えていると、絵の雰囲気がひと目でわかり、子どもも自分で「これ」と選びやすくなります。
背表紙の棚から探すときは、気になった本を何冊か抜き出して、机の上に表紙を並べてから選ぶと比べやすくなります。
作者・訳者の名前でたどる
気に入った絵本があったら、表紙にある作者や訳者の名前を覚えておくと、次の本を探す手がかりになります。
たとえばちいさいおうちが好きなら、作者のバージニア・リー・バートンのほかの絵本を探してみる。訳者の石井桃子の名前から、石井桃子 訳の絵本をたどることもできます。名前の見方は「作」「絵」「文」「訳」「再話」── 絵本の表紙の読み方で説明しています。
図書館の検索機やウェブサイトで、作者名や訳者名から探せることも多いので、使ってみてください。
子どもが選ぶ本と、大人が選ぶ本を混ぜる
子どもに選ばせると、同じ本ばかりだったり、年齢より難しそうな本だったりすることがあります。それでもかまいません。自分で選んだ本は、読む前から楽しみにしていることが多いものです。
そこに、大人が選んだ本を1〜2冊足します。年齢の目安を知りたいときは、3歳から読める絵本などの一覧を見てから出かけると、棚の前で迷う時間が減ります。
| 探し方 | 見るところ | 向いているとき |
|---|---|---|
| 表紙の見える棚 | 展示コーナー、立てかけてある本 | 子どもと一緒に選ぶとき |
| 名前でたどる | 表紙や奥付の作者・訳者 | 気に入った本が1冊あるとき |
| 年齢で考える | この街の年齢別の一覧 | 大人が前もって目星をつけたいとき |
貸出できる冊数や期間、予約のしかたは図書館ごとにちがいます。窓口や図書館のウェブサイトで確認してください。
まとめ
図書館では、出版年の古さを気にせず、表紙の見える棚や作者・訳者の名前から探すと、次の一冊に出会いやすくなります。合わなければ返せる気軽さを生かして、子どもが選んだ本と大人が選んだ本を混ぜて借りてみてください。 くり返し借りたがる本については同じ絵本を「もういっかい」と言われたらもどうぞ。