読みもの

図書館で絵本を選ぶコツ

2026.10.17選びかた絵本の基礎知識読み聞かせ

図書館の絵本コーナーには、本屋さんよりずっと多くの絵本が並んでいます。うれしい反面、棚の前に立つと、どこから手に取ればいいのか迷ってしまうこともあります。

借りて読んで、合わなければ返せばいい。それが図書館のいいところです。ここでは、その気軽さを生かしながら、次の一冊を見つけやすくするコツを並べます。

出版年の古い本を気にしすぎない

奥付を見て「ずいぶん古い本だな」と棚に戻したくなることがあります。でも、絵本は長く読みつがれるものが多い本です。

この街で紹介している絵本でも、ぐりとぐらといないいないばあは日本語版が1967年、もりのなかは原書が1944年、日本語版が1963年の刊行です。どれも、出てから長い年月がたった絵本です。

古い本の表紙が少しすり切れていたら、それはたくさんの子の手に渡ってきた跡です。新しい本と古い本を1冊ずつ借りるくらいの気持ちで、年代を気にせず手に取ってみてください。

背表紙より、表紙の見える棚から

絵本は薄い本が多く、背表紙の文字が小さかったり、題名が入りきっていなかったりします。背表紙だけが並んだ棚から探すのは、大人でも大変です。

まずは、表紙を見せて立てかけてある棚や、季節や行事に合わせた展示のコーナーを見てみましょう。図書館によっては、返されたばかりの本を置く棚もあります。表紙が見えていると、絵の雰囲気がひと目でわかり、子どもも自分で「これ」と選びやすくなります。

背表紙の棚から探すときは、気になった本を何冊か抜き出して、机の上に表紙を並べてから選ぶと比べやすくなります。

作者・訳者の名前でたどる

気に入った絵本があったら、表紙にある作者や訳者の名前を覚えておくと、次の本を探す手がかりになります。

たとえばちいさいおうちが好きなら、作者のバージニア・リー・バートンのほかの絵本を探してみる。訳者の石井桃子の名前から、石井桃子 訳の絵本をたどることもできます。名前の見方は「作」「絵」「文」「訳」「再話」── 絵本の表紙の読み方で説明しています。

図書館の検索機やウェブサイトで、作者名や訳者名から探せることも多いので、使ってみてください。

子どもが選ぶ本と、大人が選ぶ本を混ぜる

子どもに選ばせると、同じ本ばかりだったり、年齢より難しそうな本だったりすることがあります。それでもかまいません。自分で選んだ本は、読む前から楽しみにしていることが多いものです。

そこに、大人が選んだ本を1〜2冊足します。年齢の目安を知りたいときは、3歳から読める絵本などの一覧を見てから出かけると、棚の前で迷う時間が減ります。

探し方見るところ向いているとき
表紙の見える棚展示コーナー、立てかけてある本子どもと一緒に選ぶとき
名前でたどる表紙や奥付の作者・訳者気に入った本が1冊あるとき
年齢で考えるこの街の年齢別の一覧大人が前もって目星をつけたいとき

貸出できる冊数や期間、予約のしかたは図書館ごとにちがいます。窓口や図書館のウェブサイトで確認してください。

まとめ

図書館では、出版年の古さを気にせず、表紙の見える棚や作者・訳者の名前から探すと、次の一冊に出会いやすくなります。合わなければ返せる気軽さを生かして、子どもが選んだ本と大人が選んだ本を混ぜて借りてみてください。 くり返し借りたがる本については同じ絵本を「もういっかい」と言われたらもどうぞ。

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