朝晩が冷えこんで、外で遊ぶ時間が短くなってきました。家のなかで過ごす日がふえる季節は、ページをめくったり、穴をのぞいたり、紙が立ちあがったりする「しかけ絵本」をひらくのにちょうどいい時期です。
ここでは、しかけの種類と年齢の目安を軸にして、この街で紹介している絵本を並べました。順位ではありません。子どもの手の育ちぐあいに合わせて選んでみてください。
しかけ絵本を選ぶ2つの軸
しかけの種類。 しかけ絵本には、紙のふたを「めくる」もの、穴から向こうを「のぞく」もの、ひらくと紙が「とびだす」ものなどがあります。めくるしかけは小さい子でも遊びやすく、とびだすしかけは構造が細かいぶん、大きくなってからのほうが楽しめます。
年齢と手の動き。 赤ちゃんのうちは大人がめくって見せ、1歳をすぎると自分の指でつまんでめくりたがるようになります。しかけを自分で動かせるかどうかは、選ぶときの大事な目安です。
めくる:「ばあ」と顔が出る(0歳〜1歳ごろ)
しかけ絵本の入口は、「いないいないばあ」の遊びです。いないいないばあは、ページをめくる動きそのものが「ばあ」になる絵本でした。いないいないばああそびは、そこに紙のしかけが加わります。顔をかくしている動物たちのしかけをめくると、「ばあ」と笑った顔があらわれます。はじめは大人がめくって見せ、やがて子どもが自分でめくるようになります。
コロちゃんはどこ?は、ごはんの時間にいなくなったこいぬのコロちゃんを、お母さんがさがすお話です。ドアや家具のふたをめくると、思いがけない動物が顔を出します。「ここかな?」と声をかけながらめくれるので、かくれんぼが好きになった1〜2歳に向いています。
のぞく:穴の向こうになにがある?(2歳〜3歳ごろ)
ページに穴があいている絵本は、指を入れたり、向こうをのぞいたりして遊べます。
はらぺこあおむしは、あおむしが食べたあとの穴に、子どもが自然と指を入れたくなる絵本です。曜日ごとにページの幅が変わる作りも、めくるたびの小さな発見になります。作者はエリック・カール。
まどから★おくりものは、窓の形にあいた穴から家のなかが少しだけ見え、めくるとほんとうの姿があらわれます。「だれの家かな」とあてっこするのが楽しい絵本です。作・絵は五味太郎。クリスマスのお話なので、これからの季節にもよく合います。
とびだす:紙が立ちあがる(6歳ごろ〜)
ひらくと紙が大きく立ちあがるポップアップの絵本は、構造が細かく、乱暴にあつかうとこわれやすいものが多くあります。子どもだけで遊ぶより、大人が横についていっしょにひらくのがおすすめです。
不思議の国のアリス(とびだししかけえほん)は、しかけ絵本作家のロバート・サブダが、アリスのお話を紙の立体で表現した1冊です。大きな場面のなかに小さなしかけもかくれていて、子どもといっしょに大人もじっくり見入ってしまいます。
しかけと年齢で選ぶ
| しかけ | 絵本 | 年齢の目安 | 遊びかた |
|---|---|---|---|
| めくる | いないいないばああそび | 0歳ごろ〜 | 顔をかくした動物が「ばあ」 |
| めくる | コロちゃんはどこ? | 1歳ごろ〜 | ふたをめくってさがす |
| のぞく | はらぺこあおむし | 2歳ごろ〜 | 食べた穴に指を入れる |
| のぞく | まどから★おくりもの | 3歳ごろ〜 | 窓の穴からあてっこ |
| とびだす | 不思議の国のアリス | 6歳ごろ〜 | 大人といっしょにひらく |
しかけ絵本は、よく遊ぶほどいたみやすい本でもあります。小さい子に手わたすなら、厚紙でできたボード・ブック版があるかどうかも見てみてください。ふたが取れかけたら、早めに直しておくと長く楽しめます。
まとめ
しかけ絵本は「しかけの種類」と「子どもが自分の手で動かせるか」の2つで選ぶと、いまの年齢に合う1冊が見つけやすくなります。 この街のしかけ絵本の一覧や、0歳から読める絵本もあわせて見てみてください。