図書館の絵本の棚を見ると、背の高さがばらばらです。棚からはみ出しそうな本のとなりに、手のひらにのる本が並んでいることもあります。
本の大きさと形のことを**判型(はんがた)**といいます。お話の中身とは別のことのようですが、どこで、だれと読むかに深くかかわっています。
手のなかの本、ひざの上の本
小さな本の例が、14×14cmのじゃあじゃあびりびりです。かばんに入れて持ち歩けて、ベッドのそばでも場所をとりません。
ピーターラビットのおはなしは、福音館書店版で15×11cm。子どもの手におさまる大きさで、作者のビアトリクス・ポター自身がこのサイズにこだわったといわれます。小さな本は、大人に読んでもらうだけでなく、子どもが自分の持ちものとして抱えられるのも魅力です。
大きめの本には、23×31cmのたんじょうびがあります。ひざの上で開くと、親子で画面のなかに入っていくような広さがあります。動物たちのこまかな動きをいっしょにさがすには、この広さが役に立ちます。
四角い本、細長い本
形にもいろいろあります。じゃあじゃあびりびりは正方形で、23×24cmのまどから★おくりものもほぼ正方形です。
いっぽうことばあそびうたは23×14cmの細長い本です。手に取っただけで、ふつうの絵本とは少しちがう気分になります。
横長の本と縦長の本では、得意な絵もちがうといわれます。
| 形 | 見せやすいもの |
|---|---|
| 横長 | 道を進む、乗りものが走るなど、横への動きや広い景色 |
| 縦長 | 高い木や建物、のぼりおりなど、上下の動き |
| 正方形 | 真ん中に置いた、ひとつのものや顔 |
もちろん、これは決まりではなく、形を逆手にとった絵本もあります。手もとの本を開いて、絵の動きと本の形が合っているか見てみると楽しいです。
数字の読み方
出版社のページには「20×27cm」のように数字が書かれています。あさえとちいさいいもうとの福音館書店版の表記です。
ただ、この数字だけでは、どちらが縦かわからないことがあります。図書館の目録では、1つの数字だけが書かれていることもあります。形まで知りたいときは、実物を手に取るのが確実です。
また、判型は本ごとに固定とはかぎりません。はらぺこあおむしの場合、偕成社は通常版のほかに、次のような版を出しています。
| 版 | 判型 |
|---|---|
| ミニ版 | 10cm×13cm |
| ボードブック | 13cm×18cm |
| ビッグブック | 42cm×58cm |
同じお話でも、持ち歩くならミニ版、大勢で見るならビッグブックと、場面で選べます。偕成社はビッグブックをグループの読み聞かせ向けと紹介しています。大勢に読むときの本の選び方は、おはなし会やクラスで読むときのコツにまとめています。
大きさで選ぶときの目安
- 持ち歩くなら … かばんに入る小さめの本
- 赤ちゃんと寝ころんで読むなら … 片手でも持ちやすい本
- ひざの上でいっしょに見るなら … 絵を指さしやすい大きめの本
- 贈りものなら … 同じ書名でも版がちがうことがあるので、どの版かを確かめる
- 本棚に置くなら … 大きな本は棚に入るか、先に高さを測っておく
まとめ
判型は、絵本をどこで、だれと読むかにかかわる要素です。迷ったら、読む場面を思いうかべて、実物を手に取ってみてください。 図書館なら大きさのちがう本を一度に見くらべられます。探し方は図書館で絵本を選ぶコツに、ページ数の話は絵本はなぜ32ページ?に書きました。小さな本をさがすなら、0歳から読める絵本から見ていくのもひとつの方法です。