読みもの

大きい絵本・小さい絵本 ── 判型と横長・縦長の話

2026.11.03絵本の基礎知識選びかた読み聞かせ

図書館の絵本の棚を見ると、背の高さがばらばらです。棚からはみ出しそうな本のとなりに、手のひらにのる本が並んでいることもあります。

本の大きさと形のことを**判型(はんがた)**といいます。お話の中身とは別のことのようですが、どこで、だれと読むかに深くかかわっています。

手のなかの本、ひざの上の本

小さな本の例が、14×14cmのじゃあじゃあびりびりです。かばんに入れて持ち歩けて、ベッドのそばでも場所をとりません。

ピーターラビットのおはなしは、福音館書店版で15×11cm。子どもの手におさまる大きさで、作者のビアトリクス・ポター自身がこのサイズにこだわったといわれます。小さな本は、大人に読んでもらうだけでなく、子どもが自分の持ちものとして抱えられるのも魅力です。

大きめの本には、23×31cmのたんじょうびがあります。ひざの上で開くと、親子で画面のなかに入っていくような広さがあります。動物たちのこまかな動きをいっしょにさがすには、この広さが役に立ちます。

四角い本、細長い本

形にもいろいろあります。じゃあじゃあびりびりは正方形で、23×24cmのまどから★おくりものもほぼ正方形です。

いっぽうことばあそびうたは23×14cmの細長い本です。手に取っただけで、ふつうの絵本とは少しちがう気分になります。

横長の本と縦長の本では、得意な絵もちがうといわれます。

形見せやすいもの
横長道を進む、乗りものが走るなど、横への動きや広い景色
縦長高い木や建物、のぼりおりなど、上下の動き
正方形真ん中に置いた、ひとつのものや顔

もちろん、これは決まりではなく、形を逆手にとった絵本もあります。手もとの本を開いて、絵の動きと本の形が合っているか見てみると楽しいです。

数字の読み方

出版社のページには「20×27cm」のように数字が書かれています。あさえとちいさいいもうとの福音館書店版の表記です。

ただ、この数字だけでは、どちらが縦かわからないことがあります。図書館の目録では、1つの数字だけが書かれていることもあります。形まで知りたいときは、実物を手に取るのが確実です。

また、判型は本ごとに固定とはかぎりません。はらぺこあおむしの場合、偕成社は通常版のほかに、次のような版を出しています。

版判型
ミニ版10cm×13cm
ボードブック13cm×18cm
ビッグブック42cm×58cm

同じお話でも、持ち歩くならミニ版、大勢で見るならビッグブックと、場面で選べます。偕成社はビッグブックをグループの読み聞かせ向けと紹介しています。大勢に読むときの本の選び方は、おはなし会やクラスで読むときのコツにまとめています。

大きさで選ぶときの目安

  • 持ち歩くなら … かばんに入る小さめの本
  • 赤ちゃんと寝ころんで読むなら … 片手でも持ちやすい本
  • ひざの上でいっしょに見るなら … 絵を指さしやすい大きめの本
  • 贈りものなら … 同じ書名でも版がちがうことがあるので、どの版かを確かめる
  • 本棚に置くなら … 大きな本は棚に入るか、先に高さを測っておく

まとめ

判型は、絵本をどこで、だれと読むかにかかわる要素です。迷ったら、読む場面を思いうかべて、実物を手に取ってみてください。 図書館なら大きさのちがう本を一度に見くらべられます。探し方は図書館で絵本を選ぶコツに、ページ数の話は絵本はなぜ32ページ?に書きました。小さな本をさがすなら、0歳から読める絵本から見ていくのもひとつの方法です。

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