絵本のなかの音を、子どもがふとした時に口にしていることがあります。お風呂で「じゃあじゃあ」、重いものを持ちあげて「うんとこしょ」。ことばは、意味を知る前に、まず口で遊ぶものなのかもしれません。
ここでは、年齢の目安とリズムの種類を軸にして、この街で紹介している絵本を並べました。順位ではありません。子どもが口にしたがる音に合わせて選んでみてください。
音をまねする(0歳〜1歳ごろ)
いちばん小さな子には、短くて、まねしやすい音の絵本が合います。
じゃあじゃあびりびりは、じどうしゃ、みず、いぬなど身近なものを、くり返す音といっしょに見せる絵本です。ものの名前を教えようとせず、音を楽しく言うだけで十分です。
もこ もこもこは、「しーん」「もこ」「にょき」という音と、ふしぎな形でできています。文は詩人の谷川俊太郎。正しい読み方がないので、大きな声でも小さな声でも試せます。
だるまさんがは、「だ・る・ま・さ・ん・が」と読むと、体まで左右にゆれる絵本です。作者はかがくいひろし。ことばのリズムが、そのまま体の動きになります。
かけ声をいっしょに言う(2歳ごろ〜)
同じことばが何度も出てくると、子どもは次を待つようになります。
おおきなかぶの「うんとこしょ どっこいしょ」は、引っぱる人がふえるたびにくり返されます。読み手が少し間をあけると、子どもの声が入ってきます。
わたしのワンピースは、もようが変わるたびに、歌うようなことばが戻ってきます。
ことばが変身する(3歳ごろ〜)
音のならびそのものに気づきはじめると、ことばのしかけを楽しめるようになります。
へんしんトンネルでは、「かっぱ かっぱ」とつぶやきながらトンネルに入ったかっぱが、別の姿になって出てきます。なぜそうなるのかは、声に出してくり返すとわかります。
りんごかもしれないはリズムの絵本ではありませんが、「かもしれない」のひとことで想像が広がっていきます。4歳ごろから、ことばで考える遊びとして楽しめます。
舌をまわして挑戦する(3歳ごろ〜小学生)
ことばあそびうたは、谷川俊太郎の詩に瀬川康男が絵をつけた1冊です。「かっぱかっぱらった」のように、舌がもつれそうな詩が15編入っています。小さいうちは大人が読むのを聞いて笑い、字が読めるようになると、自分で言えるまで挑戦できます。
年齢とリズムで選ぶ
| 絵本 | 年齢の目安 | リズムの種類 | 遊びかた |
|---|---|---|---|
| じゃあじゃあびりびり | 0歳ごろ〜 | くり返す音 | 音をまねする |
| もこ もこもこ | 0歳ごろ〜 | ふしぎな音 | 声の大きさを変える |
| だるまさんが | 0歳ごろ〜 | 体でゆれる | いっしょにゆれる |
| おおきなかぶ | 2歳ごろ〜 | かけ声 | 声を合わせる |
| わたしのワンピース | 2歳ごろ〜 | 歌うようなことば | くり返しを待つ |
| へんしんトンネル | 3歳ごろ〜 | 音の変化 | 唱えて予想する |
| ことばあそびうた | 3歳ごろ〜 | 詩と早口 | 言えるまで挑戦する |
| りんごかもしれない | 4歳ごろ〜 | 考えることば | 「かもしれない」を続ける |
うまく読もうとしなくてかまいません。つかえたら、いっしょに笑えばいいのです。読み方の考え方は読み聞かせのコツにまとめています。
まとめ
ことばあそびの絵本は、子どもがいま口にしたがる音に合わせて選ぶと、自然に声が出てきます。 まねする音、かけ声、変身することば、早口の詩へ。この街の「ことばあそび」の絵本の一覧や、0歳から読める絵本もあわせて見てみてください。