読みもの

どうぶつが主人公の絵本

2026.10.27おすすめ選びかた年齢別

絵本の棚をながめると、主人公がどうぶつの本がたくさんあります。けれども、ひとくちに「どうぶつの絵本」といっても、どうぶつが子どもの代わりになっている本もあれば、どうぶつそのものを描いた本もあります。

ここでは、どうぶつの描かれ方を4つの軸に分け、年齢の目安と絵の雰囲気をそえて並べました。順位ではありません。いまの子どもに近いところから選んでみてください。

軸1:子どもの分身としてのどうぶつ(0歳〜2歳ごろ)

小さい子の絵本では、どうぶつは「自分と同じ年ごろの子」として登場することが多いです。

いないいないばあでは、ねこやくまがページをめくるたびに顔を見せ、読んでいる赤ちゃんとまっすぐ目を合わせます。にじんだ色のやわらかい絵です。しろくまちゃんのほっとけーきのしろくまちゃんは、たまごを落としたり粉をこぼしたりしながら、お母さんとホットケーキを作ります。

ゆきのひのうさこちゃんは、はっきりした線と少ない色で描かれています。どこに何があるかがすぐにわかるので、1歳ごろから手わたせます。

軸2:どうぶつらしさを描くどうぶつ(3歳〜4歳ごろ)

3歳をすぎると、「犬ってこうするよね」「うさぎってこう動くよね」という、どうぶつらしさそのものを楽しめるようになります。

どろんこハリーは、おふろがきらいな犬のお話です。どろんこになったハリーは、家に帰っても家族に気づいてもらえません。黒と緑と黄色だけの、すっきりした画面です。

ピーターラビットのおはなしは、服を着ていても骨格や動きは本物のうさぎとして描かれています。作者のビアトリクス・ポターの観察にもとづく絵で、小さな判型も手になじみます。しろいうさぎとくろいうさぎは、さわれそうなほどふわふわの毛並みが見どころです。

軸3:群れでにぎやかなどうぶつ(3歳ごろ〜)

どうぶつがたくさん出てくる絵本は、数がふえていく楽しさがあります。

てぶくろは、雪の森に落ちたてぶくろに、ねずみからくままで、どうぶつがつぎつぎ入ってくるお話です。11ぴきのねこは、ずるくてちゃっかりしたのらねこたちが、大きな魚をつかまえに出かけます。作者は漫画家でもあった馬場のぼるです。

三びきのやぎのがらがらどんは、小・中・大の3びきが順に橋をわたります。勢いのある線で描かれ、少しこわいお話が好きな子に向いています。

軸4:大きな問いを運ぶどうぶつ(4歳〜5歳ごろ)

どうぶつの姿を借りることで、生きることや自分の役割といった大きなテーマが、身がまえずに読めるようになります。

フレデリックは、仲間が冬にそなえて働くなか、光や色や言葉を集めるのねずみのお話です。ちぎった紙のコラージュで描かれています。

100万回生きたねこは、何度も生まれかわるとらねこが、はじめてだれかを大切に思うお話です。死と生をまっすぐに描いた絵本なので、5歳ごろからを目安に、大人がいっしょにゆっくり読むのがよいでしょう。大人が自分のために読む1冊としても手にとられています。

4つの軸をくらべる

軸絵本年齢の目安絵の雰囲気
子どもの分身いないいないばあ/しろくまちゃんのほっとけーき/ゆきのひのうさこちゃん0歳〜2歳ごろやわらかい色、はっきりした形
どうぶつらしさどろんこハリー/ピーターラビットのおはなし/しろいうさぎとくろいうさぎ3歳〜4歳ごろ少ない色、観察にもとづく細かい絵
群れでにぎやかてぶくろ/11ぴきのねこ/三びきのやぎのがらがらどん3歳ごろ〜とぼけた線、勢いのある線
大きな問いフレデリック/100万回生きたねこ4歳〜5歳ごろコラージュ、表情の変わる絵

まとめ

どうぶつの絵本は、「どうぶつが子どもの代わりなのか、どうぶつそのものなのか」を見ると、年齢に合う1冊を選びやすくなります。 ほかのどうぶつの絵本は「どうぶつ」の一覧で、年齢から探すなら3歳から読める絵本も参考にしてください。主人公をどうぶつにするか人にするかの話は、絵本の主人公の作り方で書いています。

つぎのページおじいちゃん・おばあちゃんと読む絵本