冬の絵本は、外が寒いほど、部屋のなかで読む時間があたたかく感じられる絵本です。雪がふる地域でも、ほとんどふらない地域でも、絵本のなかでなら雪あそびができます。
ここでは、冬の絵本を選ぶときの軸を3つ示してから、この街で紹介している絵本を並べました。順位ではありません。季節の進み方や、子どもの年齢に合わせて選んでみてください。
冬の絵本を選ぶ3つの軸
いつの冬か。 秋の終わりから冬のはじまり、雪がつもる真冬、そしてクリスマスのころ。同じ冬でも、時期によって合う絵本が変わります。
外か、なかか。 雪の上で思いきり遊ぶ絵本もあれば、寒い外からあたたかい場所へ帰ってくる絵本もあります。外で遊んだ日と、家にこもる日とで選び分けられます。
年齢。 冬の絵本には、1歳ごろから読めるものから、4歳ごろからゆっくり味わいたいものまであります。
冬のはじまりに
フレデリックは、冬にそなえてのねずみたちが食べものを集めるなか、フレデリックだけが光や色や言葉を集めているお話です。冬ごもりの準備をする季節に読むと、「冬にそなえる」とはどういうことかを、子どもなりに考えるきっかけになります。紙をちぎって貼った絵はレオ・レオニによるものです。大人が読んでも心に残る1冊です。
ちいさいおうちは、丘の上のおうちが季節のめぐりをながめる絵本です。冬だけの絵本ではありませんが、雪のなかのおうちを描いた場面があり、秋から冬へ移っていく時期に、季節のうつりかわりを話しながら読むのにも合います。
雪の日に
ゆきのひは、朝おきたら外がまっ白になっていた日のピーターを描いた絵本です。足あとをつけたり、雪に寝ころんだり。雪の日に子どもがすることが、そのまま絵になっています。切った紙を貼りあわせたコラージュの絵で、1963年にコールデコット賞を受けました。賞についてはコールデコット賞ってなに?でも紹介しています。
小さい子には、ゆきのひのうさこちゃんがあります。雪だるま、そり、スケートと、冬の遊びがひとつずつ出てきます。絵はディック・ブルーナの、はっきりした線と少ない色。1歳ごろから、はじめての冬の絵本として読めます。
寒いなかのあたたかさ
てぶくろは、雪の森に落ちたてぶくろに、動物たちがつぎつぎと入っていくウクライナの民話です。外は寒いのに、てぶくろのなかはだんだんにぎやかになっていきます。くり返しのお話なので、3歳ごろから声をそろえて楽しめます。
ぐりとぐらのおきゃくさまは、雪の上の大きな足あとをたどっていくと自分たちの家に着く、というお話です。冬の外あそびから、あたたかい家のなかへ。クリスマスが近づいたころに読みたい1冊です。ぐりとぐらを読んだことがある子なら、なおさら楽しめます。
時期と年齢で選ぶ
| 時期 | 絵本 | 年齢の目安 | 読みどころ |
|---|---|---|---|
| 冬のはじまり | フレデリック/ちいさいおうち | 4歳ごろ〜 | 季節と時間を感じる |
| 雪の日 | ゆきのひのうさこちゃん | 1歳ごろ〜 | 冬の遊びを知る |
| 雪の日 | ゆきのひ | 3歳ごろ〜 | 雪あそびの発見 |
| 真冬 | てぶくろ | 3歳ごろ〜 | くり返しとにぎやかさ |
| クリスマスのころ | ぐりとぐらのおきゃくさま | 3歳ごろ〜 | 足あとをたどるわくわく |
まとめ
冬の絵本は「いつの冬か」「外か、なかか」「年齢」の3つで選ぶと、その日の天気や子どもに合う1冊が見つけやすくなります。 この街の「冬」の絵本の一覧や、1歳から読める絵本、3歳から読める絵本もあわせて見てみてください。