読みもの

4歳・5歳におすすめの絵本

2026.09.30おすすめ年齢別選びかた

4歳と5歳は、絵本の「長さ」と「深さ」がぐっと広がる時期です。ページ数の多いお話を最後まで聞けるようになり、登場人物が何を思っているのかを考えながら聞く子も出てきます。

ここでは、2歳・3歳におすすめの絵本と同じように、年齢で区切るよりも「いま何がおもしろい時期か」で選べるよう、4つの軸に分けて並べました。順位ではありません。

軸1:長いお話を最後まで

お話を追う力がついてくると、少し長い旅や冒険の絵本がよく合います。

こんとあきは、きつねのぬいぐるみのこんと女の子のあきが、汽車に乗っておばあちゃんの家へ向かうお話です。途中でいくつも困ったことが起きるので、子どもは「このあとどうなるの」と前のめりになります。作者は林明子です。

おしいれのぼうけんは、80ページある長いお話です。暗いおしいれの中で、保育園のふたりの男の子が冒険をします。一度に読み切ろうとせず、何日かに分けて読むのもひとつの方法です。こわい場面もあるので、子どもの様子を見ながら進めてください。

軸2:気持ちの動きを読む

4歳を過ぎると、怒る、さびしくなる、ほっとする、といった気持ちの移り変わりに目が向くようになります。

かいじゅうたちのいるところの主人公マックスは、怒ったまま空想の島へ出かけます。マックスの気持ちがふくらむにつれて、絵もだんだん大きくなっていきます。大泣きしたあとの、落ち着いた夜に読むのもいいと思います。作者はモーリス・センダックです。

フレデリックは、仲間が冬じたくに働くなか、ひとりだけじっとしているのねずみのお話です。「フレデリックはなまけているの?」と聞いてくる子もいます。すぐに答えを言わず、いっしょに考えてみてください。

軸3:「もしかしたら」を楽しむ

「なんで?」「ほんとうに?」が増えてきたら、考えること自体がおもしろい絵本を。

りんごかもしれないは、テーブルの上のりんごを「りんごじゃないかもしれない」と疑うところから、想像がどんどん広がっていく絵本です。読み終わったあと、身のまわりのものでまねをして遊ぶ子もいます。作者はヨシタケシンスケです。

スイミーは、小さな魚が、大きな魚にどう立ち向かうかを考えるお話です。強くなるのではなく、見て、考えて、仲間に声をかける。その答えを絵で見る場面は、4歳・5歳の子にもよく伝わります。

軸4:流れる時間を感じる

昨日と今日、季節のめぐりなど、時間の感覚が育ってくる時期でもあります。

ちいさいおうちは、丘の上のおうちのまわりの風景が、長い年月のうちに変わっていく絵本です。おうちの位置は同じまま、ページをめくるたびに時間が進みます。作者はバージニア・リー・バートンです。

ピーターラビットのおはなしは、手のひらにおさまる小さな本です。畑に入ってはいけないと言われたピーターが、どんな一日を過ごすのか。朝から夕方までの時間の流れを、子どもといっしょに追いかけられます。

4つの軸のちがい

軸絵本子どもの様子
長いお話こんとあき/おしいれのぼうけん「このあとどうなるの」と聞く
気持ちの動きかいじゅうたちのいるところ/フレデリック登場人物の気持ちを口にする
「もしかしたら」りんごかもしれない/スイミー自分でも考えて言いたがる
流れる時間ちいさいおうち/ピーターラビットのおはなし前の場面とくらべる

年齢はめやすです。5歳でも短い絵本ばかり選ぶ子もいますし、それもふつうのことです。好きな本を何度も読むことにも、ちゃんと意味があります。

まとめ

4歳・5歳の絵本は「長いお話」「気持ちの動き」「もしかしたら」「流れる時間」のどれに反応しているかを見て選ぶと、その子に合う1冊が見つけやすくなります。 この街の4歳から読める絵本と5歳から読める絵本も、選ぶときの参考にしてください。

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