クリスマスは、子どもにとって「待つ」ことがいちばん楽しい行事かもしれません。プレゼントのこと、サンタさんのこと、ごちそうのこと。当日までの日々に、絵本をいっしょに並べてみるのはどうでしょう。
ここでは、クリスマスの絵本を選ぶ軸を3つ示してから、この街で紹介している絵本を並べました。順位ではありません。子どもの年齢や、その年のクリスマスの過ごし方に合わせて選んでみてください。
クリスマスの絵本を選ぶ3つの軸
サンタさんを待つ。 プレゼントを待つわくわくや、「サンタさんってどんな人?」という気持ちに寄りそう絵本です。
サンタさんの側から見る。 子どもが待っているあいだ、サンタさんは何をしているのか。視点を入れかえると、クリスマスの見え方が変わります。
クリスマスのころの冬。 サンタさんが主役でなくても、雪の日や冬の家のなかを描いた絵本は、この季節によく合います。
なお、冬全体の絵本は冬に読みたい絵本で紹介しています。この記事では、クリスマスのころに読みたい本を中心に選びました。
サンタさんを待つ
まどから★おくりものは、サンタクロースが家々の窓からなかをのぞいて、プレゼントを置いていく絵本です。窓の形の穴から見えるのは、家のなかのほんの一部だけ。「だれの家かな」とあててからページをめくると、思っていたのと少しちがう姿があらわれます。絵は五味太郎。3歳ごろから、あてっこ遊びのように楽しめます。
サンタクロースってほんとにいるの?は、お父さんとお風呂に入った子どもたちが、サンタクロースについての疑問をつぎつぎにたずねる絵本です。子どもの問いに、お父さんがひとつずつ答えていきます。サンタさんについて子どもに聞かれたとき、どう話すかは家庭によってちがいます。この絵本は答えを決めるためというより、親子で話すきっかけとして手にとってみてください。
サンタさんの側から見る
さむがりやのサンタは、寒いのも雪も苦手なサンタさんが、ぶつぶつ言いながらもクリスマスイブの仕事に出かける一日を描いた絵本です。1ページがいくつものコマに分かれていて、まんがのように場面が進みます。小さなコマのなかの台所や道具をながめるだけでも楽しく、大人が読んでもくすっと笑えます。作者はイギリスのレイモンド・ブリッグズで、この絵本で1973年にケイト・グリーナウェイ賞を受けています。コマが多いので、4歳ごろから、ひざの上でゆっくり見るのがおすすめです。
クリスマスのころの冬
ぐりとぐらのおきゃくさまは、雪の上の大きな足あとをたどっていくと、自分たちの家に着くというお話です。家のなかには見なれない大きなものが置いてあり、だれが来ているのか気になってページをめくります。文は中川李枝子。ぐりとぐらを読んだことがある子なら、なおさら楽しめます。
小さい子には、ゆきのひのうさこちゃんもあります。クリスマスの絵本ではありませんが、雪あそびがひとつずつ出てくるので、1歳ごろからこの季節に読めます。
少し大きい子には、図書館でさがしてみたい本もあります。マリー・ホール・エッツの『クリスマスまであと九日』は、1960年にコールデコット賞を受けた作品です。賞についてはコールデコット賞ってなに?で紹介しています。
軸と年齢で選ぶ
| 軸 | 絵本 | 年齢の目安 | 読みどころ |
|---|---|---|---|
| サンタさんを待つ | まどから★おくりもの | 3歳ごろ〜 | 窓の穴からあてっこする |
| サンタさんを待つ | サンタクロースってほんとにいるの? | 4歳ごろ〜 | 親子の問いと答え |
| サンタさんの側から見る | さむがりやのサンタ | 4歳ごろ〜 | コマ割りの絵をすみずみまで |
| クリスマスのころの冬 | ゆきのひのうさこちゃん | 1歳ごろ〜 | 冬の遊びを知る |
| クリスマスのころの冬 | ぐりとぐらのおきゃくさま | 3歳ごろ〜 | 足あとをたどるわくわく |
まとめ
クリスマスの絵本は「サンタさんを待つ」「サンタさんの側から見る」「クリスマスのころの冬」の3つで選ぶと、子どもの年齢やその年の過ごし方に合う1冊が見つけやすくなります。 この街の「クリスマス」の絵本の一覧や、3歳から読める絵本、4歳から読める絵本もあわせて見てみてください。